【2022年最新版】飲食店のLINE活用方法!集客のコツや導入事例を紹介

2022/11/07 コラム

この記事は、LINEを専門に取り扱ってきたDX推進・マーケティング戦略カンパニーのDOTZ株式会社の代表取締役および日本に9名しかいない「LINE Frontliner」1期生である稲益仁監修の元、飲食店でLINEを活用するためのポイントについてわかりやすく解説します。



LINEは、国内9,200万人(日本人口の約72%)が利用しているモバイルメッセンジャーアプリケーションです。






飲食店ではLINEを活用することで、お客様との新しいコミュニケーションを通じたマーケティング施策を行えます。

これから飲食店でLINEの活用をしたい運用初心者の方はもちろん、すでに取り組んでいるけど効果が出ない飲食店の方が施策を見直すことができる内容になっているので、ぜひ参考にしてください。


飲食店の集客ツールは多様化が進んでいる

飲食店の集客ツールは、多様化が進んでいます。

その背景としては、以下のような理由が挙げられるでしょう。



・グルメ予約サイトの集客力が落ちている

・SNSが普及している

・店舗の細かいニーズに合わせたサービスやアプリの登場



「飲食店を検索する際によく利用する手段」を2020年と2022年で比べると、「グルメ予約サイト」をよく利用すると回答した人は78.9%(2020年)から61.3%(2022年)と減少傾向にあります。






一方、気軽に情報を発信できることから、集客・売上向上のツールとしてSNSを利用する企業や店舗が増え、82.6%が「SNSを活用した集客を行っている」と回答しています。

しかし、集客ツールとして「LINE」を活用している飲食店は8.5%と、未だInstagram、Twitter、Facebookなどに軍配が上がっています。



飲食店の集客でLINEを利用する目的とは?

SNSを利用した集客というと新規来店の呼び込みや店舗の認知向上などが思い浮かぶかもしれません。

しかし、LINEを飲食店の集客ツールとして活用できる最大のメリットは、新規獲得ではなく既存顧客の再来店を促すことができる点にあります。



LINEの最大の特徴は、チャット型のアプリであることから、企業や店舗の間で直接コミュニケーションを取ることができる点です。

一度来店したことがあるお客様に対して、テキストメッセージやクーポンの配布、予約の受付などさまざまなタッチポイントを創出することができます。

そのため、来店歴のあるお客様にもう一度お店に来てもらうためのいわゆる“リピーター施策”の方が、新規顧客を呼び込むよりもコスパ良く集客できます。






よく言われているマーケティングの法則でも、新規顧客を獲得するためには既存顧客を獲得する5倍のコストがかかる「1:5の法則」、売上全体の8割を生み出すのは顧客全体のうち2割しかいない優良顧客だという「パレートの法則」と言われています。

新規集客が店舗の売上を作ると思われがちですが、実際は既存集客の方が効率よく売上の増加を見込めるのです。



再来店客を増やすためにはサービスの向上・利便性・タッチポイントを作る必要がありますが、実際に顧客と直接やりとりをできる場は多くありません。

TwitterやInstagram、Facebookは情報発信には向いているものの、継続的に顧客と直接メッセージのやりとりをするのは困難です。






一方、LINEは情報発信という点では他SNSに劣るものの、メッセージ配信やアプリ内の機能でお客様との接点を増やすことができ、再来店を促すための手段が充実しています。

既存顧客の集客力を高めるツールとして、LINE以上に適しているSNSはありません。


飲食店ビジネスでLINEを運用するメリット・特徴

LINEを飲食店ビジネスで運用するメリットやサービスの特徴として挙げられるのは、アプローチできる顧客層の広さと圧倒的な利用率です。

ここでは、LINEの運用をおすすめする理由として、メリットやサービスの特徴について解説します。


幅広い顧客層へのリピート促進ができる

LINEは、どんな顧客層に対しても使えるタッチポイントとして有効です。

9,200万人という圧倒的なアクティブユーザー数に加えて、男女・年齢の隔てもなく幅広い層から利用されています。

メッセージアプリとして、生活には欠かせない“インフラ”となっているため、他のSNSと比べてもより多くのユーザーに対してアプローチできるでしょう。


メッセージ機能の開封率が高い

従来のメールマガジンと比べてLINEメッセージの開封率が高い傾向にあります。

LINE社によるアンケートの統計では、企業・店舗からLINE公式アカウントの発信を受けたユーザーがメッセージを読んだ割合は71.8%となっています。

従来のメールマガジンがおよそ10%の開封率ということを考えると、約7倍の効果を見込むことができるのです。



さらに、LINE公式アカウントから配信されたメッセージは、ユーザーが受け取って開封するまでの時間も早いです。

「すぐ見る」が2割、「3〜6時間以内に見る」が50%以上、「その日のうちに見る」人は8割と、通知を受けたユーザーのほとんどがその日のうちにメッセージを開封していることがわかります。


便利な機能が充実しているから利便性も向上

メッセージ配信、ショップカード、クーポン、チャットなど、さまざまな便利機能をLINE内で使うことができます。

お店の情報発信だけでなく、お客様と気軽にチャット、問い合わせの自動応答、クーポンの配布、会員証などの便利な機能が満載です。



LINEミニアプリを活用すれば、テーブルオーダーやテイクアウト、予約受付やキャッシュレス決済の対応も可能となり、さらなるサービスの向上につながります。


飲食店のLINE運用におけるデメリット

飲食店のLINE運用におけるデメリットは、主に人手不足や時間不足に起因する場合が多いです。

「Foodist」が実施した飲食店経営者・運営者向けのアンケート結果では、実に67.4%の飲食店が従業員不足を感じていると回答しています。



では、人手不足が飲食店のLINE運用において、どんなデメリットを生んでしまうのか確認していきましょう。


担当者がいない・時間がなくて運用できない場合が多い

LINEは能動的に顧客に対してアプローチするためのマーケティングツールなので、企業・店舗側から動かなければ効果を発揮できないことが多くなってしまうデメリットがあります。

専任の販促担当者・マーケティング担当者がいない場合は、配信メッセージを考える時間、設定する時間を取れないことも多いでしょう。



実際に稼働していたLINEミニアプリサービスの「MINI APPLI MAKER」の月間ログイン率も14.8%と、時間や人員の少なさから運用に手間をかけることができない企業・店舗が多くありました。


運用を効果的にするためにはノウハウが必要

LINE公式アカウントで効果的な運用するためには、さまざまなノウハウが必要です。

適切な配信・運用をできなかった場合、せっかく獲得した「友だち」からブロックされてしまう可能性が高くなります。



大切なのは、友だち登録してくれた人がもらってうれしい情報、求めているニーズを把握して的確なコンテンツを提供することです。

適切なタイミング・内容を見極めて配信しなければ、LINEブロックや顧客の流失につながってしまいます。


LINE公式アカウントの機能と活用のポイント

飲食店のLINE運用において欠かせないのが「LINE公式アカウント」です。

企業・店舗でLINEを使ったマーケティング施策を始める場合に、一番手早く、簡単に挑戦できるツールとなっています。



まずは、「LINE公式アカウント」の基本的な機能を知ってもらい、実際の事例などから活用ポイントについて解説します。

飲食店でLINEの活用を始めている場合でも、いままで知らなかった機能や活用方法を学ぶことができる内容になっているので、ぜひ参考にしてください。


LINE公式アカウントの基本機能

LINE公式アカウンの主な機能は以下の7つです。



・メッセージ配信

LINE公式アカウントの友だちに対して直接メッセージを送ることができます。テキストのほかに画像や音声、動画やスタンプによる販促を行うことも可能です。



・チャット機能

ユーザーからの問い合わせ対応をチャットでやりとりができます。画像の送信や複数のユーザーとグループチャット対応も可能です。



・リッチメニュー

トーク画面に表示できるメニュー機能です。予約やメニュー、地図などユーザーに対して特に見てもらいたい項目を設定することができます。

トーク画面を占有しているため、ユーザーの注目度も高くなります。



・LINE VOOM

LINE上にテキストや画像を使った投稿をすることができます。他SNSと同様に「いいね」や「コメント」でユーザーとのコミュニケーションを図れます。

友だちになっていないユーザーにも表示されるため、認知度を拡大する効果も期待できます。



・販促機能

店舗で使用できるショップカードやクーポンなどを作成し、ユーザーに配信できます。

ポイントやスタンプを貯めることでお得なクーポンを配布することもできるので、リピーター集客に適しています。



・LINEコール

ユーザーからLINE公式アカウントに対して通話・ビデオ通話でのお問い合わせを受けられます。

「LINEコール」の着信を設定した任意の電話番号に転送することも可能です。



・レポート機能

LINE公式アカウント各機能の利用状況をダッシュボードで分析することができます。現在の値と過去の一定期間を比較表示することも可能です。



また、オプションとして以下の機能を追加することによって、LINEをさらなるマーケティング施策に活用することができます。



・友だち追加広告

Webの管理画面から「友だち追加」を促す広告を簡単に出稿できます。

手動入札の場合は友だち追加ごとの最低入札価格が50円、自動の場合は友だち追加ごとの最低入札価格が75 円です。

1人友だち獲得あたりの単価(CPF)は、平均100円~400円となっています。



・Messaging API

APIを活用することで店舗・企業とLINEユーザーのコミュニケーションをより円滑にすることができます。

1対1のグループトークやさまざまな状況に合わせたメッセージタイプを利用することで、ユーザーに対してより効果的にアプローチが可能です。



・LINEで予約

LINE公式アカウントから店舗への来店予約ができるようになります。

メッセージ配信の内容やプロフィールから予約フォームに遷移させることができるため、より直接的な来店の案内を可能にします。


LINE公式アカウントの料金プラン


LINE公式アカウントの料金プランは、月額固定費0円の「フリープラン」、月額5,000円の「ライトプラン」、月額15,000円の「スタンダードプラン」の3種類です。

フリープランでは1,000通まで無料でメッセージ配信ができます。友だち数が250人なら月に4回まで無料でメッセージを可能です。



同じ月に1,001通以上のメッセージを送りたい場合には、有料プランへの切り替えが必要になります。

ライトプラン、スタンダードプランは、プランごとに応じた従量課金制でメッセージ数を追加することも可能です。


LINE公式アカウント活用のポイント

LINE公式アカウントの適切な配信・運用をできなかった場合、「友だち」からブロックされてしまう可能性が高いです。

ブロックされてしまった場合、せっかく獲得したお客様とのコミュニケーション手段を失ってしまいます。



LINE公式アカウントを運用する際は、以下のポイントに気をつけてメッセージの配信等を行いましょう。



・配信頻度と時間が重要

メッセージの配信頻度を間違えてしまうと、ブロックリスクが高まります。目安として月に2〜4回程度の配信にすると、ユーザーと適切な距離を保った配信ができます。

逆に配信期間があいてしまうのも、ユーザーから忘れられてしまう原因になってしまうので、最低月1回は配信するように心がけましょう。



また、深夜や早朝は迷惑に思われてしまうため、メッセージを配信するのは避けましょう。

飲食店の場合、10時~12時と16時~18時のタイミングがユーザーから見てもらいやすい時間帯です。



・効果的な初回配信のメッセージ内容

初回配信は、友だち追加してもらったユーザーに対して初めて送るあいさつメッセージです。

この配信内容はすべてのユーザーが目にすることになるので、その後も継続して読みたくなるような文章を意識しましょう。

組み込む要素としては、店舗の自己紹介・今後届く内容・クーポンなどの案内が効果的です。



また、あらかじめ「配信が多いと感じた場合にプッシュ通知のオフを推奨する」ことも効果的です。

プッシュ通知をオフにしてもらうことで、その後ブロックされてしまうリスクを低減することができます。


飲食店のリピーターを増やす!LINEミニアプリの機能と活用シーン

LINEミニアプリは、LINE上で構築することができるウェブアプリです。

ユーザーは新たにアプリのインストールをしなくても、LINE上で便利な機能・サービスを利用できるため、さまざまな企業にて導入されています。



LINEミニアプリでは、ユーザー体験を向上することができるようなカスタム機能を追加できます。

飲食店で導入することで、店舗の工数削減やリピーター集客などに効果的です。



ここでは、飲食店で活用できるLINEミニアプリの主な機能や実際の対費用効果と集客イメージを解説します。


スタンプカード/ポイントカード

LINEミニアプリに登録したユーザーに対して、スタンプカードやポイントカードを付与することができます。

ユーザーは来店時・会計時などにQRコードを読み込むだけで、スタンプやポイントを集められます。



一定のスタンプやポイントが集まったユーザーに対して、お得なクーポンを配信することも可能です。

また、ユーザー毎の来店回数やポイント状況に合わせたメッセージ配信をすることで、「また来たい」と思わせる運用が可能になります。


モバイルオーダー(店内)

モバイルオーダーは店内のQRコードを読み込むことで、テーブルからの注文ができるようになります。

店員がわざわざ注文を取りに行くための手間や時間が必要なくなるので、人件費の削減やコロナ禍で求められる非接触化を実現することもできます。



また、ユーザー毎の注文履歴を取得・活用することやPOSレジとの連携ができる場合もあるため、店舗のサービス向上にも役立ちます。


テイクアウト

テイクアウトの際に、事前に注文・決済を行うことができるようになります。

お客様を待たせることなく商品の受け渡しができ、店員との接触も最小限に留めることができます。



トーク画面のリッチメニューからオーダーを受け付けることもできるので、メッセージ配信と併用すればテイクアウト注文数の向上にも役立つでしょう。


来店予約/順番待ち/呼び出し通知

店舗に訪れるお客様の事前予約や順番待ち、呼び出し通知もLINEミニアプリで対応可能です。

飲食店のお客様から敬遠されがちな「待ち時間」の煩わしさを解消することができるため、お客様の取りこぼしを減らすことにつながります。


キャッシュレス決済

キャッシュレス決済に対応しているLINEミニアプリならば、店舗・お客様双方の手間が減ることで、よりスムーズな会計を実現できます。

対応可能範囲はアプリにより異なりますが、キャッシュレス化に合わせて導入を進めている企業・店舗も多いです。


LINEミニアプリを利用した場合の対費用効果・集客イメージ

ここからは、実際にLINEミニアプリを飲食店で導入した場合の集客コストや売上増加のイメージなど、対費用効果について解説していきます。



通常、LINE広告を使って「友だち集客」の施策をした場合、1人あたりの平均友だち獲得単価はおよそ300円です。

仮に獲得目標を300人とした場合、約90,000円の費用がかかります。






LINEミニアプリの場合は、店頭での声掛けをすることで利用開始時に友だち登録がされます。

月額利用料が30,000円でも、1日あたりの平均友だち獲得人数がおよそ12人程度であれば1ヶ月で集客することができます。

この場合、年間で約7,2000,000円もコストダウンすることが可能です。






さらに、LINEのメッセージ配信を通してリピーター集客を進めることで、さらなる利益を得ることができます。


まとめ

LINEは、国内の圧倒的なアクティブ数によってあらゆる顧客層に対応可能なSNSです。

新規顧客の獲得に不向きな点はありますが、既存集客の施策として上手に活用することができれば、コストパフォーマンスに優れたマーケティング施策として売上を支えてくれます。



大切なのは、お客様のニーズをしっかり把握し、適切な機能や情報提供をしていくことです。

そうすることでお店のファンとなってくれる顧客が増え、売上の基盤となってくれます。



飲食店のLINE運用にはさまざまなノウハウが必要なので、企業・店舗に運用できる人材がいない、運用できる時間がないと感じたら、ぜひ「Ziinie for Restaurant」にご相談ください。

LINEミニアプリ「Ziinie for Restaurant」では、スタンプカードやクーポンの利用状況をもとにLINEのメッセージ配信を自動で行うことができます。



集客施策にあてる時間がない、LINEの活用を進めたいけどノウハウがないといった企業・飲食店様におすすめのツールとなっております。

企業・店舗様の規模やご予算に合わせたマーケティングプラン・コンサルティングを提供しますので、ぜひ一度ご相談ください。

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